私信より

エチゼンから29日の日記について(id:yeuxqui:20040729)、

ところで、デリダが動物のことを書いているというのは、具体的にどの本のこと?
 教えてよ。デリダって、よく分からんからほぼまったく手をつけてないのよね。
たくさん本でるし。いちいちチェックしてられん。

というわけで、Voyouに出てきてたな、と思ってつらつらと見ると、あー。デリダダーウィンに言及してるとこ見つけました。ええとShakespeareDarwinと両方いっぺんに出てくるので、都合がいいといえばいいのですが、いかにもついでに、というかんじなので、あんまし参考になるかどうかわかりません。(ちょうどフランスにいる時の授業ではよくしゃべっておったのですが、あれはもう出版されたのですかいな(ワールドカップの頃id:yeuxqui:20040602)。そういえばコーラの瓶投げつけられてたときはビビりました。足下で木っ端みじんに炸裂してましたからあたったら死んだかも、でした。サッカーってrogueなスポーツですから。文句があったらさっさと中国行って応援したらよかです。へなちょこちゃんは家でおとなしくテレビ見ぃよし。)
英文学で、伝統的にroguerogue State:ならず者国家rogue)はこのような文脈で用いられる、というようなことで

En usage des le milieu du XVIe siecle, il designe dans le langage courant, dans le langage du droit et dans de grandes oeuvres litteraires, deja chez Spenser et souvent chez Shakespeare, toutes sortes de mendiants de vagabonds sans domicile fixe mais aussi bien, et pour cette raison meme, les racailles, les vilains, les hors-la-loi sans principe ... . De la` le sens s'etend, aussi bien chez Shakes peare que chez Darwin, a` tout vivant non humain, a` la plante ou a` l'animal dont le comportement parait devient ou pervers. Tous les animaux sauvages peuvent etre dit rogue mais en particulier ceux qui, comme les rogue elephants, se conduisent en hors-la-loi ravageurs qui contreviennent aux moeurs et aux coutumes, aux usages regles de leur propre communaute.

Jacque Derrida VOYOUS, pp.134-5
わりにええ感じなんですが、でもちょっとダーウィンには留保をつけた方が良いような気もするのですが。Expressionでたとえが象が出てくるところは、いちおう喧嘩の場面を例には出していますが、しかし、そのさいの表情というか仕草を問題にしているので、そのかぎりでは方向は逆になっているようにも思うわけです。
ええとデリダはあんまし読んでいないので、誤解してるかもしれんですし、もうすこしちゃんとanimaliteの問題に触れている本とか知りませんか?>だれか。
あと、アクサンとかどうやるんすかね。みなさん。いちいちタグで囲むんですか?
アクサンうってみる

En usage d?s le milieu du XIVe si?cle, il d?signe dans le langage courant,...