後記

とまあ書いてみてしかし読み返すとネガティヴなこと書いているな。とはいえ沈みゆく船に乗っている感じがするのは本当で、しかも一応こちらとしても、そのため、というとえらく恩着せがましい表現だが、まあしかしにそのために働いているつもりの人びとから、沈め沈めと言われているような感じがして、それでたぶん実際の出来事の規模どうこう以上に、気分が疲弊してくるのだろう。言っている方もまあそんなつもりもないのだろうが、そのほうがかえってしんどいということもある。しかし、鎖でつながってるにせよ、お互いに同じ船にはもう乗ってはいないということで、それをうまく納得できないからだろうな。
まあ、不必要だと言われつづけてきた組織のなかで、しかもある時点から終わることを目指して働いてきたわけなので、それがボディ・ブローのように効いているのかもしれない。じっさいそう言われても仕方のない組織であったということにいやいやながら気づかされもしたわけであるし。社会的にももはやかならずしも有用ではない労働に従事してきたということだ。あたりまえだが、職業的なレリヴァンス(醜いカタカナ語だな)などもあるはずもない。ははは、鎖でつながってもいないということだな。
何かしかしもう切るべきものがない鋏のような気分がずいぶんとまえからしていたが、しかし飯は食って糞を出して、無意味ではあれ、労働し金は稼がねばなるまいよと、最後は相田みつお風だな。