遅いお昼ご飯

を近所の茶店で食べていると、テレビがついていて、御堂筋のイルミネーション計画のことがワイドショーで話題となっていた。さすがに擁護しきれなかったようでコメントに困って、こうやって議論になるのはよいことだと、それ自体はまあ立派なこと言っていた。ただしまあ噂によるとこれは総額でも20億ほど。予定されている総削減額が1100億であるからその額は2%に満たない。1100億分(×3年)についてもテレビはきちんと議論を「報道」してくれるのだろう。

もっとも、適当に盛り上げて、あっさりと引っ込めばたんなるマスコミへの話題提供ということで、コンテンツの質の低下と、マンネリ化に悩むテレビ局への間接的な援助みたいなものでもあれば、万一政策がうまくいかなかった場合は、大事な問題から目をそらすために共謀しての悪質な情報操作だったということに結果的にはなるのではないかいな。あまりにも変だもの。

ちなみに新聞も相変わらず、小出しのリークで紙面を作ったりして広報誌のようなことをやっているらしい(読んでいないのでよくわからないんで、間違ってたらごめんよ)。自民と公明が退職金の原資のために債権を発行しろといったりしてるというのを噂で聞いたが、これもそういうたぐいの話なんだろうか。あと一ヶ月ぐらいこうやって、ちまちまとワイドショーの話題作りが続くのかと思うと、個人的にはしかし暗澹たる気分にもなるな(しかも狭い内輪の世界以外では話題にすらなっていない可能性もあってな)。

個人的にはぜんぶ丸呑みしてしまえばよいと思っている。というか圧倒的な支持を受けているわけだから、そうするよりほかはあるまい。マスコミもきちんと報道してくれているはずだから(見てないから知らないけどワイドショーのコメントからするとそうなんだろう)、その上での判断であれば騙されているとかそういうことではないはずだ。まあ個人的には理屈には合わないと思うのだけれど、道理に背くことは承知で無理を通せということが民意ならば、現状そうするよりほかあるまい。民意は理屈に合うと思ってるんだろう。それにブレーンというぐらいだからいくら何でもきちんとした根拠に基づいてやってるはずだろうし。

しかしそのときにいったい何が起こるのだろう。ひょっとするとマスコミとくに今回はテレビが政治と経済と社会を食い物にして崩壊させた希有な事件ということで歴史に残るかもしれないとも思うが、案外と行政はほかに自治体もあれば、国もあるから、波及効果も含めて数千億程度の支出削減というのも、経済社会的には、そんなにたいした問題ではないのかもしれない。
逆に、うまくいったらそれは立派な政治家だったということになろうし、福祉は不必要だったということにもなるから自民党公明党とマスコミ、とくに関西民放の明敏をたたえねばならない。

下手をすると死人がでるようなことにもなると思っているので、個人的には(今このタイミングで)なんでそういう危うい賭をしないといけないのかいまひとつ腑に落ちないのだけれど、まあ民意がそうであるということならば、基本的にはやってみるしかないだろう。
しかしほんとうにどうなるんだろう。怖くってしょうがないが、まあこれは経済学のことをよくわかってないからそう思うだけなのかもしれない。