京都
にいったら少しだけ時間が余ったので本屋にいったらつい本を買ってしまった。賢いので三冊+1(古本)だけにする。ということでひさしぶりに本の紹介、つっても平積み本なので紹介なんかいらないっちゃあ、いらないのだけれど。(勉強がらみでない本は久しぶり!)
- 作者: W・G・ゼーバルト,鈴木仁子
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2005/09/30
- メディア: 単行本
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そのときFがこれもすばらしいと推薦したのがコーマック・マッカーシーだ。
- 作者: コーマックマッカーシー,Cormac McCarthy,黒原敏行
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2001/05/01
- メディア: 文庫
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上の紹介だとたんにアナクロな本なのだが、とはいえマッカーシーはそれが「現代」であることも注意深く書いている。近代史の延長線上にラテンアメリカはあるのだということが実感としてあるのだろうか。それとも一種の作法なのだろうか。そういうところもしっかりしている。たしかにかの地方では政治はあらゆる局面で切り離しがたいのではあろう。
グスターボが捕らえられました。それからフランシスコとピノ・スアレスも。グスターボは広場の暴徒たちの前に引き出されました。暴徒は松明やカンテラを手に彼を取り巻きました。そして片目野郎と罵りながら拷問を加えたのです。彼が妻と子がいるから助けてくれと頼むと卑怯者呼ばわりしました。あのような人物を、卑怯者などと。・・・
歴史においては対照群は存在しません。こうなっていたかもしれないとはいえないのです。人は悲痛な思いを込めてこうなっていたかもしれないと考えます。しかしかもしれないものなど存在しません。これまで一度だって存在しませんでした。歴史をよく知らない者は過去の過ちを繰り返すといわれます。でもわたしは知ったからどうなるものでもないと思っています。歴史において常に変わらないものは貪欲と愚かさと血を好む性癖であってこればかりは神も--およそ知り得ることはすべて知っている神も--変える力を持っていないのです。
これも国境三部作を買ったのだけれど積ん読になってしまっている。外国語が苦手だということはほんとうに悲しい。しかし時間さえあれば読めるんだから時間を取り戻さないとな。金も名誉ももうそんなに必要とはしてないから。
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ごめんなさい神様。また嘘をつきました。
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それときれいな表紙の
- 作者: 遠藤徹
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2005/05/17
- メディア: 単行本
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『姉飼』の作者というオビの宣伝文句は売り上げに貢献するのか貢献しないのか微妙な感じ。が、こんかいのカバーはよかった。『姉飼』はだってこれだもの。
かなり損をしたと思う。編集の人はモーセーだな。
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丸山真男『自由について ー七つの問答ー 聞き手:北沢恒彦 塩沢由典 鶴見俊輔』SURE
SUREの本は大阪だと手に入りにくいので。しかし奥付をみるともう三刷。考えてみるとしかし今回はこの本だけが商売がらみ。
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丸山というのはある種の歯止めになっていたのかなあ、と思う。ぼくは鶴見俊輔というという人をなにか不寛容な感じがして、もともとあまり好きではなかったのだけれど、そのそれでもまあ認めているところはあった。ただ、壁の崩壊以降そういう傾向が強まっていったような気がして難儀だなあと思っていたら、回想録がでたころを境にして、まあ年齢もあろうが、なんかぐだぐだになっていったなあという印象がある。今見ると回想録は97年で丸山の死の翌年なんだなあ。まあ偶然なんだろうけどな。
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が、鶴見俊輔にかぎらず、メディア状況を考えると、彼の死後いろんなところのたががゆるんだのかもしれない。
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北沢邦彦はやっぱりSUREから出ている(これは山田稔との競作とでもいうべき)
『酒はなめるように飲め/酒はいかに飲まれたか』
が、よかった。それ以外の本は生きている空間が違いすぎて正直ちょっとよく分からないことが多いのだが、この本はよかった。
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それと古本屋で
バビロンとバイブル―古代オリエントの歴史と宗教を語る (りぶらりあ選書)
- 作者: ジャンボテロ,Jean Bott´ero,松島英子
- 出版社/メーカー: 法政大学出版局
- 発売日: 2000/06/30
- メディア: 単行本
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フランスだと本屋に行くとこのひとの廉価版の本がよく平積みでおいてあった。GiovanniのほうのBoteroの本を読んでいたので、ついつい本屋に行くとのこの人の本が目について気になっていたのだった。どういう人か詳しく知ることができて、ちょっとすっきり。
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いいことがあった。ちょっと元気が出た。