政治と歴史
- もらった本
ルイ・アルチュセール(西川長夫・阪上孝訳)『政治と歴史』(新訂版)紀伊国屋書店
「はじめに」を読んで、手が止まった。
モンテスキューは理解することだけを望んでいた。われわれはモンテスキューのこのような努力とそれにたいする誇りをおのずと表しているいくつかのイメージを持っている。モンテスキューが無数の資料とテクストの山のなかに、また歴史や年代記や文書集や雑録などの莫大な遺産のなかに入りこんでいったのはもっぱら、それらの論理(ロジック)を把握し、道理(レゾン)をとりだすためであった。幾多の世紀がもつれさせた「かせ」の<糸>をほどきたいと思ったのだ。糸をほどき、すべてが手元に来るようにその糸をたぐり寄せたかったのである。
以前読んだおりには、とくになにも思わなかった一節。今回はおもわず目にしみた。ちなみに文章は次のように続く
そしてすべてがたぐり寄せられた。かつて彼は自分が微小な所与の集まりからなる巨大な宇宙のなかにあり、果てしのない海原のただなかに見捨てられていると考えていた。彼は海の果てに岸があることを願い、その岸が彼の眼前に姿をあらわし、その岸に上陸できることを望んだ。そして彼は岸に上陸した。彼よりも前にこの冒険を試みた人は一人もいない。
理解したい。
- 作者: ルイ・アルチュセール,西川長夫,阪上孝
- 出版社/メーカー: 紀伊国屋書店
- 発売日: 2004/06/01
- メディア: 単行本
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堀江敏幸「雪沼とその周辺」
毎朝、少しづつトイレで読み進める。皮肉な目線があまり感じられない。そのせいか仕掛けがすこし気になる。
- 授業では
とうとう出席者が二人に。清原もスタメンを外れたし。67年生まれの苦難として勝手に連帯。
ところでしばらくテレビや新聞とご無沙汰してる間に気がついたら阪神が最下位になっている。どういうことだ。なぜか岡田って、中村(勝)を思い出させて好きになれない。