読んだ本

とりあえず
J・ブライケン(村上淳一石井紫郎訳)『ロ−マの共和制』山川出版社1984(原著Jochen Bleicken, "Die Verfassung der Romishen Republik", 1975)
は読んだ。まあ通読するようなタイプの本じゃないね。勉強にはなったけど。どっかでメモを作っておかねば。

とくに公法と私法の区別が曖昧であること(というかむしろその区別がじょじょに作り出されていったこと、一般概念としての法ではなく、具体的なるなにものかとしての法という概念。それに対応するmagistratの概念)
あとjus gentium が法律の形成に重要だったという指摘は(その任にあたったmagistratの役割の強調も含め)おもしろし。
しかし三日もかかるとは。まあこの一週間、いらない本ばかり読んでいたからなんだけど。今日も実は・・・この一ヶ月かなり本を買うのを我慢していたのですこし反動がきているのかも。
次はモンテスキューマキャベリとシュミット。ちょっと本格的になるね。さすがにちょっと色気のある本が読みたくなったので、まずはCarl Schmitt "La Dictature", Seuilから。パリにいるとき少し読みかけて、読みの線が見つからなかった。今回はすこし読めるかも。
Schmitt は dictature というmagistrat を立法と行政 deliberatio et executioという対比関係においてとらえているけれど、それは適切か?おそらくSenatとcommune を立法府として考えているからだろうが・・・。それはブライケンの書物をみても必ずしもそうは言えない。