非常時気分

とまあ呑気な日記(おう、韻が踏まれている)を書いているわりに、世間は非常時気分だ。テレビを見てたら、岡崎とかなんとかいうひとが、法制局は怪しからんてなことを言ってて勇ましい。いくらあとで辻褄を合わせるつもりだろうと、しかし法秩序より政治的利害が優先されるのだとやるのは、これ事実上クーデタということではありませんのか。素人考えですが。
クーデタやるからにはいまは非常時であるというのが最低の前提というかギリギリの合理化なんだろうとシュミットなんかを昔に斜め読みした感じではそうなるわけですが、まあ非常時なんでしょう。しかし順番が逆になってる感じもするのは、これから起こりうる非常時のために、まあよほど融通無碍な感じのする憲法解釈を作ってきた達人たちが、そりゃいくらなんでも無理筋ですというような解釈、というかもうそりゃ解釈とはいえんでしょう、という、つまりは事実上、解釈というより行動をとりつつ、しかしそれは解釈なんですということで、みなさん納得してもらえませんかね、前もって、という度胸あるんだかないんだかよくわからん。

運命の女神は前髪つかまなあきませんが、そういうことはフェミ・コードに引っかかるんで、だめだって言われてるんですけど、解釈によっては女性の髪の毛ひっつかんで振り回すのも、フェミニズムの一部だということもありえって言っておられる識者もおりますので、これからはフェミ・コードに引っかからずにいざというときには、フェミニズムの一貫として、前髪掴んで引っ張り回そうと思うんですけど、どうですかってその識者の皆さんに試しに聞いてみますってな感じがしまして、もう肚座ってるんだか座ってないんだかよくわかんないんですけど、このひとたち、ほんとにいざってとき大丈夫なんですか? 

そういうわけで気分だけもう非常時なのかって感じもすれば、なんか素に受け取ると、たんにもうすぐ先制攻撃したいの?ってな感じもします。なんか順番逆な感じがすごくするんですが、だったら非常時ですって言ってしまえばよほど話は早いわけで、ようはクーデタしていいですかって聞いてくれてる感じがしてですね、結構ですっていうか、合意の上でやるもんじゃないでしょ。

奇妙なデモクラシーだ。っていうか専制君主制ってそういうもんなんだろうが。(モンテスキュー的偏向だろうか)

半径50メートル的偏見では、最初に勇ましかった人は、最後まで勇ましくあってはくれなかったので若干心配なのですが。