金曜の

某重要会議後、南紀州へ。恐怖の二歳(未満だが)児SOPを連れては旅行は辛い。ビールもおちおち飲めないのは、初めのうちこそ、その飲み物はなんだ、それを飲ませろ!と自分で要求したにもかかわらず、いざ口を付けるとその苦い味に顔をしかめるSOPを見て笑っていられたが、近頃は味になれてきたのか、うっかりすると飲みほしかねないからだ。足元に隠して、窓の外に気を取られているうちにささっと飲み干すしかないので、いまひとつ列車ビールを満喫できない。

列車にかぎらず乗り物で飲む酒はなぜか妙に美味しい。あまりに疲れるのでやめたのだが、就職してすぐは学生時代に住んでいた町から南大阪まで電車通勤していた。そのころは帰りのK阪電車で、小さなボトルにいれたウィスキーを飲むのが楽しみだった。急に所得水準が上がったので、飲みたくても飲めなかったスコッチを買って入れていた。シングル・モルトは当時は売っている店も少なく、値段も倍くらいだったような気がする。高級品なので、細い口からこぼさずに注げるように、小さなじょうごを探して買った。輸入量が増えたせいか、いまはもうだいたいどんな店でも飲めるので昔ほどありがたくはない。

値段は下がり、給料も少しは上がったにもかかわらず、以前より高嶺の花だ。以前はいかに単純な生活をしていたかということなのだが。

それにしてもうるさかった。すまん。>周囲の人。

ぼくだけ帰ればいいといえばいいのだが、親にしてみると、お前は来ても来なくてもいいがSOPは是非とも来なさいなので、そういうわけにもゆかない。

今日は朝からSOPは大興奮。お墓(墓地)では、ひしゃくで墓石に水をかけさせろとひっくり返って大暴れ。

夕方に「おっさん」(坊主のこと。アクセントが前にある。)が来て、明日はお寺でお経を聞く。少しゆっくりしたい気もするが、月曜には卒業式。むろんジジババはお前だけ帰ればいいとは、しかし息子にはもう興味がないか。