SOP

とふたりの土曜日。最近少しずつわがままになってきているSOPはmayakovが髪を切りに出て行ったあと、しばしセンダックの本の主人公の少年のようにフンガーと暴れる。外に連れて行け(おそらくmayakovのところに連れて行け)と玄関先でドアを指さして聞かないものだから、外に連れて行こうと靴下をはかせベッドに寝かせておいた。バタンと音がしたので振り返るとベッドから落ちて右腕が体の下になっている。割合とすぐに泣きやんだのだが、右手がどうも不自由のようで、嫌な予感がする。
深夜プラスワンのマスターの子供が亜脱臼をした話が頭をよぎり、病院に電話すると今日も11時半まで受付しているという。保険証が見つからないのでmayakovに電話。いちおう念のためだから心配はしなくてもいいと思うがと言い残して、自転車に乗せてエイヤとSOPを病院に連れて行った。
病院ではいつものように大量の子供たち。あいかわらず小児科医は足りないことがわかる。しばらく待合いで待っているうちに、どうもSOPの様子がおかしい、というかおかしくなくなってきた。右手が割合ふつうに動いているようで、肩や腕をつかんでもとりあえず痛くはなさそう。看護婦さんにいって、キャンセルしてもらう。それと骨や筋肉は幼児でも整形外科のようだ。そういえば自分もそうだったことを思い出す。また様子を見ておかしかったら来ますと言って帰る。忙しいはずだが丁寧に応対してくれて助かった。男親がたまに子供をみたばかりにちょっとした怪我で大げさにあわてているのがおかしかったのかもしれない。
道中、大好きな自動車が思う存分に見れたからご機嫌至極だったが、家に帰るとやっぱり不機嫌。mayakovの用意してくれた昼ご飯を暖めてSOPに挙げたら、食べながら寝てしまった。いやお疲れ様ではあった。
そろそろSOPが起き出す様子。機嫌は直っているだろうか。

たぶん一番のお気に入りの本。びりびりになっている。

かいじゅうたちのいるところ

かいじゅうたちのいるところ