選挙

の結果で気になるのは、たしかに小選挙区は極端から極端に走る制度ではあるとして、しかし比例区も込みで2/3もとれちゃったというのは、地域ごとにあんまり投票行動に差がなかったということなのだろうか、ということ。たしかにホリエモンが負けたような選挙区もあったのだけれど、それでも接戦だったみたいで、ということは地域ごとのばらつきが非常に少ないというか、人種(という言い方がいいかどうかはともかく)がまんべんなくばらついているということではないのか、という疑問がある。5:4弱の得票でたとえば東京だと23:1だかなんだかというのは、もう少し異なったばらつきかたがあってもいいのではないかと、ちょっと不思議な感じがする。まあ東京は都市部で、都市部はみな同じということで納得するとして(とはいえ、1000万も人間がいるのに、ちょっと変というか、それが特徴なのだというか)、北海道と沖縄を除くと、かなりベターと一様な投票行動をしたということになるのではないのか。
教えて統計使いのひと。
(それともある程度人種にばらつきがあるからなんとか2/3程度のシェアですんだということなのか。そのへんの評価はどうやってやるんだろうか。)

民主党は前原氏か。うーん。緩慢な死を選んだ、ということにならねばいいが。ともかく反対政党はないよりはましなのだから。

しかし同じ主張を奉じる政権政党と小さな政府合戦をやろうというのか。同じような路線でやって勝算はどのへんにあるのだろう。勢い、小泉政権は官僚と結託して、小さい政府を徹底しないと攻撃し、またみずからを真の革命政党であると主張するためには労組を切り捨て雇用の流動化路線を過剰に追求するということになるしかないように思うのだが。そうしておばかなメディアを味方に付けれればよいという算段をするのであろうが、まあたしかにメディアがその程度にはお馬鹿ではあるとして(しばらくはちやほやしてくれよう)、しかし自民がいっとき適当なところで票を奪われても小泉がやったように熟れた果実を政権政党であることを利用して食ってしまえば、かつての社会党がそうであったていどの野党にしかなれないという可能性が高いように思う。たしかに小さな政府はもともと民主に集まった日本新党系の人間の主張であったことは確かなのだが、(結果としてはそうであれ)今回の選挙にしてもかならずしも小さな政府を「選ばせて」そうなったわけでもあるまい。あえていうなら無駄と公僕と称してその無駄を生み出している(とされている)寄生虫による腐敗が問題だったわけだから。(そういう意味ではニート・フリーター問題と同根だといえなくもない。問題が若い女子だったときはもっとあからさまにパラサイトとか呼ばれていたわけだから。まあ今から見ると牧歌的だったなあ。)

しかしメディアとどのようにつきあうのかは興味深いが。

あとたぶん自分の出番を心待ちにしている龍の字のつく小説家とだけは結託しないでくれ。そんな現実はあまりにもしょぼすぎる。