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木曜はおっちゃんの送別会。大変多くの人がきてくれる。まあ人徳とはそういうものであろう。おっちゃんの相手はしんどいこともあったが楽しかった。若いもんに好き勝手させる度量というのは歳を取ったからといって身に付くものではない。自分が好き勝手やって、結果的に若いものに後片付けを押し付けるようなやつは多い。
厄介な仕事を引き受けてもらって、1年の任期が終わった後、みるからにほっとしていたおっちゃんをみて、そうか平然とした顔をしていたがじつはプレッシャーがあったのかと、そのときはじめて知った。
それにしても、他人に仕事をしてもらうというのは大変に難しいことだ。自分だけで完結する仕事だけをしていたらどんなにか楽だろう。楽なのだが、たぶんそれで一生やっていける人はいない、というようなことがおぼろげながらにわかってきた。

他人をじぶんのコマにしたらあかんで、それに見合うたやつしか寄ってこんわ、というたのはカントであって、おっちゃんじゃないが。

それにしても頼りにしていたただひとりのひとではあったのだ。あーあ。もう40だから仕方ないのだけれど。仕方ないですなあ。それよりはしかしおれはああいう年寄りになれるだろうか。なかなか難しいような気がするよ。

二次会を終えたあとW. Catでひとりで三次会。最近はArdbegが気に入っている。地獄に堕ちるときに、ウィスキーかワインか、どちらか一本だけ選ばせてやるといわれれば、たぶんウィスキーをとるのではないだろうか。そのあと、トウモロコシのお酒を頼んだような気がするが、なんかよく覚えていない。そういえばバーウェイトレスの子が誕生日だった。

金曜は二日酔い。というか酔いが継続。いちおう学校には行ったが、人前に出れない感じがして、引っ越し後先延ばしにしていた作業をやる。昼過ぎにはちょっと酔った翌日というような感じにはなった。午後からこういうときにと、MacBookメインマシン化計画を発動する。
OSをLeopardにして、Parallelsを入れる(実はひとつ前のバージョン)。OSをLeopardにする必要はないのだが、そうすればMacbook Airを欲しいと思わなくなるだろうという非常に懸命に、いや賢明に自己の欲望をコントロールしているというわけだ。
さていよいよWindows 2000を入れると、早い早い。Windowsでしか動かない辞書ソフトをいくつか入れるも、英仏・仏英辞書など、いくつかのものは、起動するとWindowsごと落ちる。残念。しかしこれまで無理だった19世紀ラルースが動いてくれた。いままではいちいちDVDを入れるのがおっくうであまり使えていなかったのだが、これはマイナスを補ってあまりある。Littreも動いているから、とりあえず問題はない。とりあずひととおり辞書を入れたら、インターネットとの接続を切る。Windowsを安定させるにはこれが一番。つまりアップデートさせないこと。
しかしあまりに快適に動く。全画面表示にしてSpacesを使うと、本当に使い勝手がよい。これはWordもインストールしてしまおうかとかなり本気で考える。フランスから帰ってくるまではそうしていたのだ。今使っているマック版のワードは、文書の大きさが一定のサイズを超えるととたんにCPUを占領してしまって、もっさりになってしまうのでファイルを小分けにしないといけなくて、かなり使いにくいのだ。Windows版もそれは同じであったのだが、これだけ早いのならば、うまく行くかもしれない。
などと考え始めたところ、とつぜんサファリやフォルダがばしばし落ち始める。Yojimboも落ち始める。というかあらゆるソフトがすぐに落ちる。しかもディスク・ユーティリティでアクセス権を検証しようとすると、そもそも検証してくれない。どうしてくれる。
しょうがないのでまたクリーン・インストールするが、やはり同じ現象。困り果ててしまったあと、いろいろググったりして、ふとIntel Mac用に買ってあってインストールしたATOK2007というのを外してみると、安定を取り戻す。うーん。いちおう10.5.2にしたし、ATOKにもLeopard用のパッチも当ててあったので、容疑者からは外してあったのだが・・・・。しかしATOKが使えないと、メインマシンにはできない。ことえりは癖があって思考が邪魔されるのだ。純粋にWindowsマシンにするという手もあるが・・・。それってどうよ。
アクセス権の検証については問題が解決しないまま、気力と体力が尽き、おとなしく8時頃には学校を出る。

家に帰るとSOPのギプスはとれていた。あれギプスというのは電動カッターのようなもので切るのだが、僕の経験では、あれが一番怖い。二度目に骨を折ったときは、またあの仮面ライダーを改造するような目に遭うのかと思ってブルーになったものだった。SOPは泣くだろうなあと思っていたらなんと泣かなかったとのこと。mayakovは電動カッターなんて紀州の田舎だからそういう野蛮なことをするのだろうとすらいってたぐらいで、あまりの仰々しさに見ている彼女の方が怖かったようだ。
まだ骨は完全にはくっついていないようで、1週間以内にこけるとまた折れる可能性がありますとのこと。もうとっちゃって、ほんとに大丈夫なんだろうか。
ただ以前撮ったレントゲンを見るとかなり腕が曲がってしまっていたのだが、きちんとまっすぐになってきているようだ。ネットなどでしらべると、このくらいの子供は、心配しなくてもだいたいは勝手にまっすぐになるようなので、大丈夫ではあろうと思っていたのだが、万一曲がったままだと手術をしないといけないかもしれないと言われていたのだ。やれやれ。

しかしまだSOPは自分の右手がうまく使えないようで、ご飯ももっぱら左手を使って食べていた。夕飯の後、久しぶりにふたりで湯船につかると、なぜか手を湯につけない。ギプスをしている間、水に濡らさないように手にビニールをかぶせてシャワーを浴びていたせいだろうか、どうも水にぬれることそのものをさけようとしているみたいだ。オチョ、別にお湯につけてもいいんだよと言っても、指先しかお湯につけない。笑いをこらえつつ、怖いの?と聞くと、ちょっとだけ怖いと気まずい顔で答えた。

今日は土曜日。三人で難波。全快祝いとうのでもないけれど、まだ本格的にというかワイルドに外で遊ぶわけにもいかないようだから、おもちゃを買いにトイザラス。プレイモービルとやら。公園だそうで、滑り台に人形がついている。何が面白いのだろうと思うけれど、mayakovによるとずいぶんと前からほしがっていたそうだ。高いのは何万円もしたりするようだけれど、公園は3000円でお釣りまでもらえる。親思いのよい子だ。持ちたいというのでホイッと渡すとあっさりと右手で持っていた。昨日は右手をかばう様子もあったが、どうやら慣れなかっただけのようだ。おもちゃを持っている分にはいたくもないようだから、大丈夫なのだろう。
カフェに入って、休憩すると、箱を抱えてしげしげと眺めては、ひっくり返し、また裏側を熱心に眺めている。
そしてお気に入りのゾーンに行って、mayakovが買い物しているあいだ、ふたりで階段に座り込んで、そこから駐車場に入ってゆく車を眺める。交通整理のおじさんが笛を吹きながら、車を誘導するのを見るのが好きなのだ。寒いのでSOPを抱え込んで見ていたが、そのSOPはおもちゃの箱を大事そうに抱え込んでいた。

途中から妙にテンションが高くなってきたので、怪しいなと思って、夕飯は早めの外食にする。が、最初の皿を食ったところでダウン。プレイモービルで遊ぶのは明日に持ち越しとなったのだった。