さて

有名な話であるし、とくに、コメントの議論も含めれば、そこに付け加えることはあまりない。また当事者としては、いろいろきちんと考えることができるようになるには時間もかかるであろうし。病院関係者にたいする不適切な言動については謝罪し撤回したのだからなおさらに。
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20070707#p1
ただ、この話が本当であって、当該病院の医長を貶めるための作り話ではないことを前提にしての話だが、個人的な嗜好からすると、信仰(信条)の問題としてやってはもらえまいかという気分が強く残る。つまり輸血の拒否と同様の問題として。

そうであれば、あとは世俗性の原理というものに基づいて適切か否かを話すればいいわけだから、そのほうがモヤモヤする部分が少なくて済む。カエサルのものなのだから、カエサルに返してほしいのだ。あとは好き勝手やってもらってけっこう。もしこっちの世界でルール違反があった部分については、こっちの世界で片をつけるべき問題として処理できるのだし。

しかも、近代国家はその点についてはかなり寛容になってきている。もちろん多少の条件はつくだろうが、非常識なものではないと思う。いや、実際みんなそうやって折りやってやっているわけだ。

何が困ると言って、新興宗教であるのに、宗教ではないと自己規定しているのが一番困る。宗教であると自認してやっていただけば相当程度折り合いがつく。信じるものが違うというのなら、physiqueなものを越えた、神秘の世界のことであるのなら、それはそれで尊重しようと思うし、じっさい相当程度それは尊重されている。

あと残る問題も、基本的には職業集団内で処理できるであろうし、そうすべきものだし。いやつい大学のことを考えてもいるのですが。