いちおう

今日の試験で教務は終わり。また採点しにくい問題にしてしまったような気がする。が、後期は授業そのものが思想風味なので、どうしても採点は手間がかかる。もっとも、学生に聞くと、某西欧文学の試験ではある文学者と妹の年齢差は何歳かなどという穴埋め問題が出てたりするそうなので、まあ「工夫」次第では採点の軽減は可能なのかもしれない。その某文学者の作品を理解するために、妹との関係がそれなりに大事だとしても、なんで年齢差の穴埋めをせんならんのかと学生は怒っていた。それに厳密に考えると、両者の誕生日次第で、つまり同じ誕生日でないかぎり、引き算に二通りの答えが存在しうるので、適切な問題かどうか疑問なしとはしないが、しかし採点の軽減策としては魅力的なアイデアではあるというか、度胸あるなあ。

大学が高校化することは怪しからんとかなんとか、ここでもやはり現実は先行していて、あまり議論する気にもならない。それに主観的には反対しているようなひとが後押ししているわけですから。「死んでも喇叭は」というようなひとはもうおりませんしな。もうとっくの昔にみな竹光ですわ。

いつもはこの時期もう少し勉強できるのだけれど、さすがに今年はあれこれ細切れにやるべきことが多く、パラパラとした時間が五月雨のように過ぎてゆく。