うわさの

某イベントに参加。メモリースティックと噂される機器を使うアレです。

以前は毎年参加していたのだが、職場が合併したせいで去年は参加せず。例の機器を使ってのイベントは今年が初めてだった。

始まってしまうと、なんというか開き直ってしまえる体質なのでそんなにしんどくはなかったが、始まるまでが大変だった。マニュアルが微に入り細にわたっているのと、その他の企画とこの機器を使った企画とは別の原理に従って構成されているので、その原則が腑に落ちるまでは、なかなか全体像がイメージできない。思わずポストイットと黄色のマーカーを使ったりしてなんとか一連の流れを頭に入れたりして。いや根が真面目なもんですから。記憶力に問題があるからではないです。

ちなみに50万人が参加して、500個以下のトラブルだったようだ。だからそのマニュアルはまあコンマゼロ何%のトラブルに対応するためのマニュアルだったということだ。ああ、でも一部屋につき100人単位で参加するから遭遇率で考えると実質的にはひと桁%ぐらいまでは上がるか。それでもなあ少ないよな。

マニュアルの力の入れ方からして、機器の故障はある意味トラブルではない。少なくとも運営側にとっては。つまり、対処の原則さえ頭に入れておけば(けっこう面倒だが)粛々とマニュアルに従って応対すればよいのだから、なんというかルーチンに従っていることには変わりはない。ただ逆の立場からすればまた別の感想も出るだろう。だとするとゼロにできないのであれば、もっと故障率を上げてしまえ、そのほうが平等だという対応だってありだとは思うのだが。
もちろん終わったから言えることであるのは、その他の条件を一定にして、故障率だけ上げると、わりと大変なことになるような気がするなどと誰かが言っていた。まあこの故障率だから表面化しないですんだあれやこれやの危機もあったんじゃないかな。
それにしても、さらに歩留まりをよくするよう要求している雰囲気もあるが、あんまし人間のほうは信用してないのかな。でけへんか。まあ、おれだってせんか。

ともかく故障率を上げるかどうかはともかく、このやり方でやり直しがゼロになるはずはないのだから、世間様としては、むしろ事故はふつうに起こるものだという態度をとっておいたほうがショックも少なくてイタイケナ受験生のためだとは思うのだが、あんましそうは思わんのかな。

しかし二度にわたる説明会に出席したり、マーカー引いたりしながら、ふと、日本が戦争に負けたのはこれかなあという感想がなぜか頭をよぎったりもした。そもそもこっちのほう向いて進まんならんのかあまり納得してないからだろう。まあ撤退もできなさそうだから、せめてやいやい言うのだけはやめてくれんかなあ。
ああ、でもトラブルがなくてよかったというのがほんとの本音。