会議

疲れの一日。会議というのはなんだかしょんぼりしてしまう。自分が発言するとなおさらしょんぼりしてしまう。しゃべっている途中からすでにしょんぼりしてしまう。でも、まあオシムもあんないい歳なのに、川淵みたいなのがいるなかで頑張ってるんだし、このくらいでしょんぼりしてちゃいけないよね、と言いうと、「なんか川淵は自分が悪役を引き受けてるつもりみたいよ」とmayakov。ほんとうなんでしょうか。ああ、だとしたらそれは勘違いです。カペタン。恥ずかしいだけなんです。恥の感覚なんていまどきはもう流行らないものですのにね。
この国では年齢というものが成熟や品格などを意味しないことは知ってはいますし、「悪」というような立派なものが存在しないことも知ってはいるのです。たんに、しかるべき地位の人にそういう人しかもてない自分たちが恥ずかしいだけなんです。それでときどき感情的になってしまうだけなんです。しかるべき人は、わたしたちの鏡だってことも本当は知ってるんです。だからそこに映っているのが自分だって、知ってるんです。カペタン。
大丈夫です。あなたを悪人だなんて思ってませんよ。できれば顔を伏せて、見ずに済ませたいだけなんです。安心してください。カペタン。

それはそうと、あなたの周りではあなたことをまだ「キャプテン」って呼んでるんでしょうか。やっぱりそう呼んだほうがいいんでしょうか。どっちかの代理店に問い合わせたほうがいいんでしょうか。

かぺたん。わたしたちのなかに、それほど大した悪人がいないのは、それでも、やはりいいことなんでしょうか。多少の惨めさは我慢するべきなんでしょうか。
それとも、かぺたん。恥ずかしくても、ときどきは我慢できずに感情的になっても、顔を上げて、見たくないものもちゃんと見て、できることをしっかりとやるべきなんでしょうか。オシムも頑張ってますしね。

ああ、でもカペタン、ときどき顔を伏せて、見ないふりをしたほうが楽かなあと思ってしまうんです。