さっそく

忙しくなってしまった。本格的なことにはまだなってはいないのだが、もうすっかりブルー。

雇用の確保を最大の目標に掲げているのだが、すこし先のことをあれこれ考えたらふと無理かもなあとという言葉が口に出てしまった。まあそんなことはないけどね。

と日記に書く。

額の傷がようやくふさがりかけてきたSOPはこのあいだ、家の中ですっころんで唇をけっこう大きく切ってしまい、また医者に。よだれを始終だらだら出していた。
やはり口が痛いのかmayakovによると食事の量が減っているとのこと。かなり治ってきたのだが、口内炎のようになっているようにも見える。昨日もミカンをあげてみたが、やはり痛いらしく口に入れては痛いようと訴えるということを繰り返していた。普段なら放っておくと何個でも食べるのだが、結局ふた房ぐらいしか食べなかった。

分校に住んでいたねこが免疫不全(HIV)になってしまい、口の中が口内炎だらけになってしまったことがある。えさを食べようとするのだが、口の中に入れては飛び退き、こちらを向いてはシャーと威嚇するということを繰り返した。何をしているんだろうと、ねこの世話を引き受け、そのときもえさ(食事、といった方がいいのだろうか)をあげていた友人に聞くと、口の中に入れるたびに発生する痛みを、攻撃を受けていると認知しているのでしょうと淡々と解説してくれた。

SOPは攻撃を受けているというふうには認識はしていないようだ。けがをしてからすごいわがままで甘えん坊に。気に入らないことがあるとすぐにかんしゃくを起こす。かわいいのでつい笑ってしまう。

とりあえず授業の準備しかできない。研究や請負仕事と重ねておけばよかったのだが、残念ながらやっているお勉強と、教えないといけない事柄にずれがあるためにそれができない。しかも分校のほうは自分でいろいろ中身をいじれるのだが、深く考えなかったせいで、内容がどれもこれもバラバラになっていた。どれかはリピートにしておくんだった。はやく夏休みにならないかなあと、馬鹿な小学生のようなことばかり考えている。

ちなみに本校では教養で経済学を教えているのだが、もともと経済学部があるうえに、やはり教養にも経済学を教える人たちはいた。ただなぜかそのひとたちは経済学部にも教養にも行かず、(実質)文学部に行ってしまったので、文学部で経済学を教えているようだ。というわけで経済学者が三カ所に別れて住んでいる。まあ教養の経済学が二カ所に分かれているといってもいいが。社会福祉学科というのもあるから(もと社会福祉学部)、ひょっとするとそっちに「も」いるかもしれない。
なので教養で経済を取ると、とつぜんドラマールとかヴォーバンとか変な人の名前を聞く羽目になる(じつはわざとマイナーな人をさも大事そうに取り上げている。偶然記憶してるとしょうらい何かのきっかけで賢そうにみえて面白いでしょ。ちょっとしたいたずら。ルソー知らないのにドラマール聞いたことあるとか。ジュースミルヒってどんな飲み物だろうとか)。
それに紹介する本や出てくる固有名詞もうっかりすると社会学ばっかりになっちゃう(まあ経済学が教科書があればいい、固有名のない学問だということもあるが)ので、あわてて経済学に引き戻さないといけない。時事問題をやってるから、そうなるということもあるのだが。

属人的な理由で組織が形成されたので(団塊世代のもっとも悪いところ。左右を問わずこの傾向は強い。一見すると仲間意識が強いという風に見える)、困ったものだといいながら、あまり不思議なことだとは思っていなかったのだが、ふと、同僚とお先真っ暗だという話をしているうちに、なんで経済はそうなってるのといわれて、はじめて異常な状態に気がついた。いままでがひとりぽっちの経済学部出身者だったので実質的に環境に変化がなく、気がつくのが遅れた。ちなみに本校ではいろんなジャンルの人がそうやって三カ所四ヶ所と分かれて生息していて勝手に人事とかしているのでしらんうちにえらい人数になっていたりするみたいだ。

神様にだけこっそり教えました。どうか世間にばれませんように。そして私だけ助けてください。