メモ

教育基本法の改定についてすこし話を聞く。つらつら考えるにやはりなんらかのかたちでの社会運動(新しいもかそうでないかはともかく)なしに、社会が安定的に成長することは不可能だということだろうか。
昨今の教育基本法改定に妙に一生懸命になる自民党議員たちをみて、相対的に害のないおもちゃで遊んでいてくれて、弊害はあるが無視しうる弊害であろうと見なしているひとも多かろうが、愛国教育への非合理的な固執をみると、そのエネルギーの発生源のことを考えるに、いわゆる「疎外」状況の認知と、そこから生み出される全般的不安の集団的解消という、相も変わらぬ図式で理解するのがいいのだろうから、議席のことをいうわけではないが、間の悪いことに(あるいは必然的に?)昔風の言い方でいうところの左右のバランスが崩れているせいで、どうにもちょっとイヤーな気分になってきている。
講演会とかもいいのだが、もうちょっと具体的に地に足のついたことをしないとそろそろやばいのかもしれないが、笛を吹くことばかりが上手でもこれはうまくはいかない、というかあちこちで笛ばかり吹かれているせいで、不協和音も甚だしく、結局笛吹の近くにしか笛の音はとどかず、どうせ届かぬ笛の音ならば、いっそ下手な踊りを踊ってみようかという気分にもなる。