というわけで

四月一日。新しい年度。勤務校であるところの分校は、この年度の終わりにはキャンパスをたたむので、実質的には最後の年になる。来年度には四回生が残るが、キャンパスはもうない。企業がつぶれるときには、きっちりたたむケースと放置するケースがある。きっちりたたむのは意外に面倒で金もかかるので、実際には活動していないのに放置する場合も多いようだ。倒産もただではできないということだとそれを教えてくれたYは笑っていた。ちなみにその金を葬式代というらしい。

今回のケースは事業所がひとつなくなるので、いわゆる倒産ではないが、職員としての立場でいえば今回ようやく合併ということに相成る。ということで手順を追って片付けていくタイプの仕事が発生することになる。政治問題が発生しないかぎりは、まあ粛々とやればいいのではあるが。

退職不補充できているので、講義ものは非常勤のやりくりでなんとかなっても、ゼミものは何ともならない。まだ確定はしないが。今年は相当に脅しておいたので今のところは去年から半減を見込んでいるのではあるが・・・、これまたふたを開けてみないとよくわからない。

今年はまた市内、お城の近くにお出かけすることが増えるだろうか(そういう状態はなるべく避けたい)。

できれば市内にいるときに地震がこないでほしい。この間発表された震度予測を見る限りでは、たぶん市内にいて地震にあったらしばらく移動はできないだろう。川は多いし、海抜は低いし、家は建て込んでいる。埋め立て地は液状化するだろうし船の接岸も怪しそうだ。あれはしかし家より会社に食料とかを用意しておくべきだろうな。

というわけで学問に関係した仕事を中心とするのは、これにて終了。あさってからは授業その他、その他。

買った本・読んだ本

哲学者廣松渉の告白的回想録

哲学者廣松渉の告白的回想録

なぜか南大阪の本屋にあったので。正直言ってそれほど面白いものでもなかった。時間が足りていないという印象。聞き手はたぶんひとりでない方がよいのではないだろうか。気を許せる弟子だけでなく、歴史家がひとりいるとだいぶ違っただろう。この本ができた経緯からすると、無い物ねだりではあるのだが。しかしそれにしても内向きの話が多いのは、左翼の限界か。つまりもう少しある時点、時点の資本主義についての現状分析(マル経でよいから)とつなげた話を聞きたかったのだが、まあそれをするには時間がなかったか。
それとへんな食い合わせだが
情と理―後藤田正晴回顧録〈上〉

情と理―後藤田正晴回顧録〈上〉

情と理―後藤田正晴回顧録〈下〉

情と理―後藤田正晴回顧録〈下〉

日本の政治は明らかにどこかで間違っているわけで、それは政治家の質をみればよくわかるのだが、しかしそれがどこかといわれるとまだよくわからない。以前は細川内閣だと思っていたのだが、もうすこしさかのぼっても良いかもしれない。