白ビール

昨日は独法化の勉強会で、上部団体がセットしてくれて東京から自治労の偉い人が講演に来阪。友人たちと、南からえっちらおっちら中心部に向かう。講演者は大学の教員に含むところがあるようで、まあ、それは税金みたいなもんだからいいんだけど(たしかにやなやつ多いしね)、問題はそういうことじゃなくて、彼のしゃべった講演の印象だけまとめると、「大学のセンセイ以外の方々にはカンケーありませんよ」と、なる。そんなわきゃないだろ、と思うが、ただしその人が言う通り、総務省的な視点から見ればそれはそう。独法化しようとしまいと、やることはあんましかわらない。つまりどうも見てる視点が違うのだ。組合幹部ってまあ官僚だからまあそういうところがあるのはしょうがないけど、人前で話すときはもうちょっと色気をだせばいいのに、と思う。
しかし多分50人くらい来ている、現場の人からするとなにそれって感じだったのではないかとなんだかぼくたちが心配になってしまった。
ちょっとあんまし不安になったので、独法化と本来は同じ問題ではないけど、雇用形態の多様化はかならずセットになってやってくる。それは労働組合員の多様化にもつながる。そのなかで連帯をどのように確保してゆくのか、という問題は現場の問題としては切実な問題としてはあるんじゃないでしょうか、と手を挙げて質問、というかまあ僕と同じように講演を聴きにきているひとたちにむけて懸念していることを二三話す。
講演者の反応からすると、どうやって現場で組合員を勧誘するとか、どうやってかならずしも対等な身分のものばかりではない職場の中で連帯を構築するかとか、そういう問題にはリアリティがないみたいで、なんだか形式的な話で終わってしまった。組合の組織率低下は、とても心配はするんだけど、このへんのリアリティのなさはどういうことなんだろう。
僕がやったのは、わりと大きな状況論だから、つねに具体的な問題を考える組合のひとにすると、ちょっと扱いにくい感じの質問だったとは思うんだけど、現場からすると、問題になるのはいつもわりとこういう、問題と言うよりは(すぐには解決しようのない)悩みだったりする。
大学の教員なんて、歴史的にみると労働者かどうか怪しいんだが、けどむりやりやらされている組合活動でもこういうあんまし見えない世界が覗けるのはまあわりと楽しい。というか楽しまないと、出かけるだけでしんどくって、ああこの時間に本が何ページ読めるかなとか、つい考えてしまう。
まあ、窓はあけろ。顔は突っ込め。
帰りは府庁前でベルギービールを友達と飲む。久しぶりの生の白ビールはうんまい。なつかしくって、うまくって。
酔って家に帰ると一人なのは、久しぶりなので、ちょっと戸惑う。