はてな記法

を使ったところでなんか意味があるのないのか、よくわからないが、はてな記法を使ってみて、なおかつ以前のスタイルも使ってみた。登録したらどういう体裁になってるのだろう。

それはともかくUNO家を見習ったわけではないが、即売会の準備があって忙しいmayakovを置いて、今日は父子二人で弁天町の交通博物館に行ってきた。交通博物館といっても、列車以外の乗り物はまったく申し訳程度である。昼過ぎについたのだが、昼飯をどうしようか迷ったあげく、それほど腹も減っていないので、まあ一時間ぐらい見物したあとでのんびり探せばちょうどよいだろうと思って中に入ったら、これが大変な間違いであった。たっぷり二時間はなかにいて、かつ、外に出るときも半ば強引に連れ去るという親子なんだか人さらいなのだかよくわからないことになった。

mayakovに写真を撮ってきてねといわれて行ったのだが、これが単調なことこのうえない。柵にしがみついて生真面目な顔をしてファインダーとは別の方向を見ているという絵しかとれない。SOPはもともと列車よりは自動車(とくに消防・警察など行政の車)派なのだが、博物館に入るや、まずはあまたあるボタンをとりあえず押すという(たぶん)霊長類に共通する行為にひとしきり沈潜した後、ジオラマを見つけてしまうと、もうだめだ。あとはひたすら柵にしがみついて、そのジオラマのなかを電気で走っている新幹線やらなにやらを飽きることなく見つめ続けている。たしかに自分も子供であれば、飽かず眺めていたであろうと想像もするが、しかし実感は失われており、我が子に共感することはもうできなかった。
しかも間の悪いことにひとつのジオラマを抜け出すとまたさらに大きく立派なジオラマがあり、しかもマイクで解説つきである。階段状の座席まで設えられている。しばらく立ち並んだ人の隙間から眺めていたが、肩車という手があることに気がつき、SOP肩車を所望。賢くなったなあと思うのはやはり親ばかか。しばらく眺めているうちに、こんどはこっちがそうだ肩車しているのだから、おれが動けば否応なくSOPも従わざるをえないということに気がついて見事このジオラマは脱出に成功。
SOPは不満たらたらであったが、外に本物の機関車があるからとかなんとかなだめすかして、なんとか合意を取り付ける。SOPを肩から下ろし、ようやくこれで、と思ったらなんとさらに別のジオラマが。入り口になんだか近畿の大学の鉄道サークルがどうとかという掲示があったのだが、このことであったかと気がついたときには手遅れで、しかもここではかぶりつきの場所を確保できたうえに、Nゲージとやらで作ったこのジオラマは、やはり一種独特の痒いところに手の届く芸の細かさがある。もはや握った鉄柵はしばし離さぬであろうと観念。

ほかの展示のコーナーでも明らかだったが、子供よりも親が楽しんでいるような例が多い。長いことこのNゲージの前に佇んでいたが、ビデオカメラを回すお父さんとか(子供を撮るんじゃないのか!)、カップル(夫婦?)で来て彼女に嬉々として説明する若い男性とかを観察する羽目に。

男性「あのね、***はね。****なんだよ(うきうき)。」
女性「へー、そうなの(ニコニコ)。」
これは比較的若く、カップルで来たケース。

男性「あのね、****はね。****なんだよ。」
女性「へー、そうなの(棒読み)」
やや年配で、子連れで来たケース。うっかり夫婦で会話をしてしまった場合。

よくデパートに行くと、椅子がある休憩所あたりで、荷物を抱えた男性が目を開けて本を読んでいたり、半眼にして瞑想したり、目を閉じて沈没していたりするのをよく見かけるが、ここでは男女逆転のケースがあっておかしかった。

ようやく外に出て店を探すがあまり選択の余地はない。それしかなかったのでアフタヌーンティーが出てくるような少女趣味の喫茶店で遅い昼食を食ったあと、突然思いついて電話して、先日、マジンガーZの主題歌を思い起こさせる巨大な邸宅を建てた友人の新居を見に行く。なるほど噂通り聳え立ってあたりを睥睨している(ちなみにこのことがあって以来、ぼくのR大にたいする好感度は一挙に50%ぐらいアップした。改宗してもいいぐらいだ)。
まだ引っ越しの荷も全部はほどき終わっていないところに押しかけ迷惑をかけたが、太っ腹の友人は快く招き入れてくれた。曇天だったが庭でテニスをしたあとシャンパンで乾杯。SOPも野菜ジュースをもらった。最初は少し恥ずかしそうにしていたが、きしさいとうにはやはり慣れているせいか、途中から自分の家のようにリラックスし始め、ついには、めずらしくぼくを置いて、さいとうさんとふたりで別のフロアーに行って遊んでいた。ほんの10分ちょいぐらいだったと思うが。その間、きしどんとだらだらと話をする。男二人でだらだら仕事以外の話というのも久しぶりだ。仕事以外とはいえ厳密に言えば仕事がらみではあったのかもしれないが。
一時間ほど遊んで地下鉄に乗って帰る。SOPは乗るやいなやフラフラし始め、アビコのあたりでとうとう沈没した。まえにきしどんが住んでいたあたりだ。