SOP

は所有の観念が発達してきたようだ。ご飯を食べないときや、服を着るのを嫌がっているときに、それパパにちょうだい、というと、イヤッと言って、あわてて食べたり、あわてて服を着る。
さいきんはJくんがお気に入りのようなのだが、そのJくんが他の子と遊ぼうとすると、ぼくのJくんを取るな、という感じで妨害するみたいだ。所有の観念が先にくるのだろうか。それとも個性とやらなのだろうか。

いっぽう、mayakovによると、自分より少し小さいJくんが三輪車に乗っていると、意地悪して、それに乗るな、とい邪魔するくせに、ちょっと大きい子が乗っていても、じーっと見ているだけだったそうだ。うーん、権力に弱いみたいじゃないか。以前はそうでもなかったようなきもするのだけれど、じぶんよりちょっと大きい子を怖がるようにもなってきたらしい。なんか世界がちょっとづつかたちをとっているんだろうか。

しかし権力に弱いかどうかは知らないが、自分で抑圧したような行動のパターンを発見したりすると、ちょっと虚をつかれる。近頃は、やたらと社会性がある振りをしているし、自分でもそんな気がしていたのだが、SOPを見ていると集団に馴染むまでやたらと時間がかかっている。たしかに小学校の下の学年の頃は、家族で旅行に行ってもうまく楽しむことができなくて、親を切れさせたりしたこともあったし、学校でも集団行事に不参加を決め込んだりしていた。中学の頃は、あまりにも友人が少なくて、というか家に誰も来ないので、親が心配していたようなぼんやりとした記憶もある。本人は別段、これといった不満もなかったような気もするし、鬱屈していたような記憶もあるが、なんかもうはっきりとは思い出せないことが多い。まあ、こんなのは多かれ少なかれみんなそうなのかもしれないが。

そういえばSOPはまだ3とEの区別がつかない。おれも小学校にはいった後も、鏡文字をよく書いていて、じぶんの名前をひらがなで書くとすぐにひっくりがえっていた。ちゃんと書こうとするのにひっくり返ってしまうのだ。SOPもそうなんだろうか。