小宮

の「アメリカン・ライフ」での上流階級についての話は、遅ればせながら、トクヴィル以来の有名な、アメリカの中間集団(のひとつ)についての報告として読めはしないか、という可能性に思い至った(が、大学に置いてきたので確認できない)。日本にもNPOとかNGOとかあるにはあるのだが、間接的にしか知らないということもあるし、そもそもが設立するには妙に敷居が高かったりして、直接に比較してよいのかどうかよくわからないところがある。

むろん労働組合というのもそうしたものの一種ではあるのだろうが、日本の場合、企業ないしは事業所別なので、どうしても「職場」あるいは「会社」という組織と分かちがたいものになってしまう点でやや特殊なものと考えるべきなのだろう。たとえばフランスでアソシアシオン(結社)と呼ばれるものが、具体的にどういうものであるのか、ということについてはfenestraeさんの文章を読むまではぴんと来ていなかった(id:fenestrae:20051117)。

そうしてようやく、田村哲樹さん(id:TamuraTetsuki)が紹介していた社会的資本についての議論が視野に入るようになってきた。ちなみにそういうことをつらつら考えることになったのは、いまごろになってようやくダニエル・ベルを読み始めたからで、いやー、ベルはなかなか冴えている。