小さな

大学というのは困るもので、必要なときに必要な本が手に入らない。それでも無駄に歴史は長いから、何かのついでに周囲の本棚を物色すると、意外な本を見つけたりもし、そこから人の顔が見えるときもある。昨日は、これはプロテスタントものだがノックスの著作集を見つけてちょっとうれしくなった。しかしいまは読んであげられないので申し訳ない。驚くことに探していた岩下壮一の本はほとんど見つからず。最近文庫で復刊されたものと、昔の大学生向けの大思想家紹介シリーズものが一冊、そして抜粋によって編まれた一巻ものの選集を見つけたのみ。彼の中世哲学史の本は少し前に復刊されていたはずだから、それぐらいはあっても良さそうなものだがそれもなかった。読みたかったチェスタトンについてのエッセイは幸い選集のなかに収録されていたので、神様を罵らずにすんだのだが。

SOPが寝ているあいだに半沢「近代日本のカトリシズム」をぼちぼち読み進める。教えられるところ多し。