頂き物 蛮勇がやってきましたよ
- 作者: 宇野重規
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2013/10/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 宇野重規
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2013/10/15
- メディア: 単行本
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噂のひとり通史を眺めて、思わずツイートしたので、ちょっとだけ感想を採録
宇野ちんの蛮勇がやってきたよ。
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昔こうした教科書を読んでずいぶんつまらない本があるものだと思ったことを思い出した。当時のぼくが宇野ちんの本を読んでもやはり同じように思うだろう。
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授業にまるで出なかったし、教科書を試験前に読むだけで単位取ろうとしていたから、まあ教科書の意味というか役割が分かってなかったということなんだけどね。
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後書きで故福田有広さんへの謝辞があるけれど、ハリントンがホッブスとロックに挟まれてひとつの独立した節になっている。
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文献表、とりわけ二次文献の表は、ほぼすべて日本語で読めるものから選ばれているけれど、それを見ても、同時代のこの日本語圏での成果というものにたいする宇野重規なりの評価なんだなと思う。
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新しい教科書だなと思う。それは一次文献にフーコーが出てきたり、最後の章でハートとネグリに重きを置かれていたりするからそう感じる以上に、16世紀の宗教内乱期の思想やさっき言った17世紀、19世紀、自由主義者を、革命を終わらせようとした人びととして描くところなんかにより強くそう感じる。
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教科書というのは、おもしろいもんだなと、まあ今になって思うけれど、まあこれはこの歳になったから言えることだし、あまりそのおもしろさは、なかなか世代を超えては共有しがたいものだな。