というわけで

毎度恒例のSOPの風邪だが、妹ができたらやっぱりダブルでくるようになった。日曜からmosaが38度ぐらいの熱が出て、今朝はSOPがやっぱりそれくらい。珍しくおなかの痛みが出たので、ふたり仲良く近所の病院へ。mayakovが前後にかかえて病院に走り、段ボールゴミを出した後、忘れ物をもって後を追いかける。

ただ病院に行くと、今日に限らず、いつもなんだか元気そうな感じになってしまう。なぜだろうと思っていたが、今日、理由をひとつ思いついた。小児科には必ず流れているアレ。アンパンマンを見るからだ!

なかよく同じような診断を受けて、同じような薬をもらって帰る。家に帰ると疲れも出るのかふたりともぐったりとした感じ。SOPはやっぱりおなかが痛いとぐずぐず。ああ、その深刻そうな感じを診断のときもしていてほしい。

お仕事をして早めに家に帰ると、SOPはちょっと熱が上がったときの顔。喉からもひゅーひゅーと音がしている。クループになりそうな感じもする。クループにはならなくても、直るまで一週間ぐらいかかることも多い。mosaはまだちょっと熱がありそうだけれど、昨日よりは顔つきはいい。おみやげに買ってきてあげた手塚治虫の『新宝島』をあげる。読んであげるとよほど面白いのか食い入るようい耳を傾けている。この時代はマンガがまだ子供のものなので、SOPなどに読ませるにはちょうどいい。人食いの黒人が出てきたり、なんともpolitically incorrectではあるけれど。

しかしお話はともかく絵はずいぶんよい。登場人物が小さめなので背景がちゃんと描かれていて、構図も凝った構図が多い。嵐で船が揺れているシーンなどは大人の僕でもオッと身を入れてしまうほど。

完全復刻版 新寶島

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SOPのおみやげに古いマンガというのはいいかもしれない。絵本というのも、あんがいよいものは少ないのだ(しかしいずれどこがpolitically incorrectなのかの説明はせねばなるまい)。
他愛もないギャグにけらけらと笑っている。マンガというのはやはり子供のためのものなのだな。

mayakovにもおみやげを買う。
ママはテンパリスト 2 (愛蔵版コミックス)

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ついつい読んでしまう。(SOPも不思議なぐらいお化けとか鬼とかは怖いようだ。)

ふたりともずいぶんと汗をかいたのでSOPはシャワー、mosaはぬるめのお風呂に入れる。いつもは大きな声で泣くのだが、だっこして湯船に入ってもまだ寝ていた。

しかし体力的にはともかく、精神的にはこれくらい余裕をぶっこいていられるのは二人目ならでは、というかSOPが何度も何度も入院したから、多少の熱では動じなくなったからだが、しかしやっぱりふたりダウンするとさすがにしんどい。だから初めての子が双子だと、(そして病弱だったりすると)ほんとうに大変だろう。

それにしてもSOPはまだ要注意。しかしあのクループはネットで検索しても、子供の医学書を読んでも、ひとを暗澹たる気持ちにさせるようなことしか書いてないし、たしかにあの音はもう二度と聞きたくない。聞かずにすむのならば、壺の一個ぐらいは買ってもいいぐらいだ。値段にもよりけりだが。17 inchのmacbook proぐらいの値段なら、真剣に考えてしまうかもしれない。いや17 inchのmacbook proを買えばクループにはならないとJobsが言うのならば、きっと買ってしまうだろう。ほんとうは15 inchでも大きすぎるぐらいなのだが、直るのなら仕方がない。だからそういう機能をつけてはもらえまいか。
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馬鹿なことを書いていたら南大阪は嵐になった。SOPは胸を上下させながら、いつものように苦しそうに寝ている。

mosaともども、はやく大きくなりますように。