読んだ本。

ブルーザー・ブロディ 私の、知的反逆児

ブルーザー・ブロディ 私の、知的反逆児

  • 作者: バーバラグーディシュ,ラリーマティシク,Barbara Goodish,Larry Matysik,田中雅子
  • 出版社/メーカー: 東邦出版
  • 発売日: 2008/02
  • メディア: 単行本
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これはプロレスに興味のない人も面白いのではないかと一瞬だけ思ったけれど、たぶんそうではないだろう。バーバラ・グーディッシュというのは彼の奥さん。ブロディといえば金銭に汚いというのが通り相場になっている。しかしそれは必ずしもフェアな評価ともいえないだろう。シビアなビジネスマンであったことも確かなようだが、やはりそこには偏見からくる誇張もあっただろうし、なによりも死人に口無しという要素はかなり大きそうだ。死に際してのトラブルにあたって、そうした要素が過剰に誇張された可能性は高い。

しかしぼくにとってはブロディといえばImmigrant Songを選ぶような人物であり、まあそんなあたりがいまだに気になる部分。純粋にプロレスラーとしては、いささか技巧が鼻につくような感じもなくはない。

テリー・ファンクは、ブロディがなぜレスリングを冷静に分析することができたのかについて、こう語った。
「ブロディはマット界に属してはいたけれど、俗に言う意味のマット界では生きてなかったんだ」