結婚式

から帰る。初めてフルコースの結婚式というものを見た。といっても結婚式の出席自体まだ三回目だが。父ちゃんは立ち騒ぎ、母ちゃんは泣くぞ、という大方の予想通り、父ちゃんはSOPを連れて歩き回ろうとしては、すでに予測されていたために、適当なところで引き留められていた。母ちゃんはやはり隣に座った(妹の)叔母と一緒に並んで号泣していた。

肩の荷がおりたにゃーと、あとはSOPと遊ぶタイミングを虎視眈々と狙っている父に代わり、指令を受け、各方面にビール瓶を持って挨拶回り。なんとなく勢いがついて、ぐるりと回ってしまう。彼の大学時代のサークル(居合道)仲間にも挨拶。宴会で酔っぱらって鴨川に飛び込みずぶぬれの血だらけになってバスで帰った話しで盛り上がる。

結婚式というものは、まあ当事者のよいところしかいわないようなものだろうが、それでもまあ弟は弟なりのやり方で周囲の信頼を手にしつつあるようで、感慨深し。新婦は弟の10才くらい下なので普段接している学生たちとそんなに変わらない年齢。慣れているといえば慣れているのだが、やってきている友人たちも見るからに若い。とはいうもののじつは弟もいつまでも弟のような感じで二十代のどこかで止まってしまったような気分もあって、違和感があるようなないような。もっとも、弟の友人たちを挨拶を聞くと、それ相応の時間の経過があったのだということに改めて感じ入る。

新婦は阪神ファンだということで、入場の曲は六甲おろしだったようだが、母共々気がつかなかった。なんか緊張していてどこかうわの空だったのか。

トリは居合道部の皆さんの演武。笙の伴奏付き。久しぶりに弟が刀を振るのも見た。学生時代のときと同じ、どこかぎこちない、しかし力感のある振りが懐かしかった。あれからもう10年が過ぎたのだなあ。
カラオケがないのもよかった。しかし新郎の思い出の曲ですといってオフコースの「さよなら」がかかったが、なぜ誰もつっこまなかったのだろうか。

SOPも甥のちびQも割合とおとなしくしていた。が、家に帰る頃にはさすがに疲れ果てた。

しかし肉親のチューを見るというのはへんなものだ。

これから明日の準備。頭がなかなか切り替わらん。