たとえば

もし、ニュースを中心とするようなポータルサイトがあって、そこからクリックしていちいちのニュースを見ることができて、それが映像だったばあい、つまりテレビのプログラムだった場合、それはいまそうしているように、コンピュータの画面で見るほうが気安いのだろうか、テレビの画面で見るほうが気安いのだろうか。ワシントンポストとかはいまでもすごく充実しているらしいし。

自宅のテレビはいまNHK教育固定テレビみたいなことになっていて動いている映像はたしかに「ぜんまいざむらい」とかが「ピタゴラスイッチ」とかなのだが、それはレコーダーのハードディスクから読み出されているケースも多い。電波で降ってくる映像情報を溜めておいて利用しているわけだが、RSSで配信したものを溜めておけるならどっちでも同じだという気もする。どうせ画面は14型だし。

いまでもコンピュータで机に座ってみることもできるのだけれど、同じものをいっしょに共有しつつ見て、それであれこれ会話するという感じにならないのが欠点かもしれない。それに、机に座るとやはり別のことをしてしまう。

いっぽうでたとえばニュースであっても、能動性を要求されるのは面倒だという気持ちもある。なんのかんのいって、テレビの気安いところはのべつまくなしにやっているところだ。アマゾンのお勧め機能みたいなのが、もうすこし賢くなって勝手に流してくれるといいかもしれないが、まだ先のことだろう。

そういう意味で最近の番組がうざいのは見せないといけないと思っているからかもしれない。田舎に帰ったとき、ケーブルが引かれていたからデジタルの番組を見たのだが、人手が足らないらしく、編集の甘い旅行番組とかをだらだらやっているのが非常によかった。

美術館の紹介とかもわりとよかったが、義務のようにおがわたまきみたいな感じの、文化人目指しますみたいな女優や男優とかがあれこれ介入してくるのがちょっと邪魔だった。男優だと名古屋出身の政治家の息子の映画とか取ってる元二枚目俳優だ(名前忘れた)。偶然ではなかろうが、ブリオみたいな中年向け不倫情報誌に出てくる女優男優とかぶっている気がする。

これもっと編集やナレーションなしに、かつ名所旧跡じゃなくて、なんということもない町並みとか、車窓の風景とか、美術館なら名前もあんまり知らないような絵とかオブジェとかもだらだら流せば、地デジ対応買うのにと思った。が、そういうニーズはどれくらいあるのだろう。

ちなみに海外にいる孫のために地デジ対応のハードディスク・レコーダーを買わされたというか、それを口実に買った新しもの好きの田舎の父親だったのだが、プロテクトとかがほんとうにメンドクサイのでなかなかうまくゆかなかった。あと5年ぐらいするとアップルTVとかが気楽に使えるようになるのだろうか。

とはいえいまだとまだ線も細いのでYouTubeの画像もちょっとさすがに粗すぎる。いっぽう電波で降ってくるのを溜めるには、ハイレゾだとハードディスクの容量が足りない。べつにいまのハードディスク・レコーダーでもことごとく溜めておけるような仕組みと容量うまいインターフェースを考えればいいのかもしれないが、ハイレゾのほうを押したいみたいで、そっちのほうはあんまり向いていない。けっきょくそういう方向は有線に負けると思ってるからだろうか。

ぼくのようなニーズだとハイレゾよりは、ローレゾにして、みたいなことにするほうが嬉しいような気もするし、そうするとまたAppleが勝つことになるが、どうなんだろう。