雑誌

論座はほんとに終わりみたいだ。じつをいうと最近の数号は見出しというか広告だけ見るとわりと頑張っているのかも、とは思っていたのだが、手にとって買うことはなかった(だって南大阪では売ってねえんだよ。あるいはパリやニューヨークのほうが手に入れやすかったりして)。
まあしかしエチゼンがリンク貼ったニュースで、どこの馬の骨ともわからないような雑誌が競合雑誌に挙げられていて、もうその段階で、やはり「朝日」の出す月刊誌としてはどうかしていたのではないかと思わざるをえない。だいたい朝日の社員ともなれば、これはエリート以外のなにものでもなく、超一流大学を出ていても、なおなるのは難しい。こういう言い方はなんだけれど、たぶんいわゆる世間的な学歴という点では、その辺の大学で教えている連中よりも、平均すると高いのではないだろうか。それはつまりかかっている税金の額が、過去からの蓄積分も含めると段違いであるということでもある。単純に言うと金を掛けて育てた優秀だということになっている人材をごっそりと持っていっているわけで、そいつらを下らないことに使い潰したら、あきらかにまずいよ。
その上、だいたい岩波にしたってそうだけれど、暖簾である程度の商売ができるわけで、そうであればべつに右でも左でもかまわないから、もうちょっとなんとかしてよと思わないではない。週刊朝日は、もう一昔前の週刊新潮と(電車の吊り広告だけで判断すると)見分けがつかないし、アエラは(今は知らないが)最後に見たときは、やっぱり記者(か契約記者)とそのお友達の半径50メートルの世間話がつるつるの紙に印刷してあった。そのうえ月刊誌があれだったわけだから、面白くないとまではいわないけれど、正直ネットの後追いみたいなことになってしまえば、なんでよりによって(権利上)人材には事欠かないはずの大企業がそんなことするわけってなるし、そもそもそんなもの、多少は面白かろうが、近くに売ってないのだから、ネットで済ませてしまう。
ああいう業界紙だすのも私企業なんだから出したきゃ出せばいいけれど、いちおうカタログスペックどおりのものを出してからやってほしいな。格差社会なんだから、格差見せつけて欲しいよ。たのむから頭使わないで書ける政局記事とかそういうのじゃなくて、そういうのは馬鹿に任せて、馬鹿なおめえらが政治家と酒飲んで、肝臓で書いた文章で稼いだ金は、おれ様が中東情勢特集をするために使ってやるから有難いと思えという感じで、経済規模に見合った雑誌を一個くらいは出しといてほしいものだよ。(だいたい政治記者が政治家と酒が飲めるのは、たんに新聞記者だからという理由であって、逆ではないはずだろうに。)
いやだって、製造業の人とか、そんな大企業じゃなくても、すでに世界と繋がってしまっているわけで、なんかそういう現実と、国内の日本語の活字とはなんか齟齬しているんじゃないかな。石油問題ってたんに税率の問題じゃないだろうに、たしかにマスではそういうことが主流になるのはしょうがないけど、全部がそれじゃあおかしなことだよ。社会部や政治部の記者とかってマイルとか溜まっていったりしてるのかな、してなかったらまずい感じがするんだけどね。

まあ政局とは裏の話は、こういうのがあってこそ意味があるのであって、なんでか裏の話のほうが中心なんだものな。面白いのはわかるけど。けどなあ。タクシーの話とかなあ。もう実務レベルの話なんじゃないの。