メモ

めずらしく南大阪の本屋でみかけたのでデディエ・ドマジエール(都留民子訳)「失業の社会学」という本を買ったら、しおりがついてた。雑誌で翻訳文を酷評されたらしく、それにたいする(翻訳者ではなく)原著者からの反論だった。どうやら、その批判文を仏訳したものを読んだ上での反論らしい。

幸いにももとの雑誌での書評者と翻訳者のやりとりがPDF化されているので、両者を読み比べることもできる。
書評論文
http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/oz/538-539/538-05.pdf
反論文
http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/oz/543/543-05.pdf

こんなこと言われたらおれだったら泣きながら寝ちゃうな。袖や枕で、雑巾がけができちゃうな。

こういうのを見ると攻撃性に欠けているのは学者としては欠点だったりもするのだなあとしみじみと思うのだが、それはともかく、気になるのは誤訳の指摘をしたというくだんの書評論文を仏訳したものの存在で、これはちょっとどういうものだか見てみたい。