商売道徳
考えることはいいことだ、それが下手な考えでも。
これは信仰なので根拠はない。
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走ることはいいことだ、たとえ100m20秒かかっても。
ちょっと違うが似ている。
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まあ問題はそれで給料をもらっていいかどうか、ではないのか。諸君。
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しかしあんまりそこをつつきすぎると、だいたいの人間は給料をもらう根拠を欠いてしまう。この大衆社会では。
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幸せを生真面目に追求しすぎると、かえって不幸せが増大するんじゃないかというのが社会の不思議なところではないのか。
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とはいえたしかにいかがなものか、という商売をしている奴らはいる。
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それはたとえばいいかげんなことを言って人びとから金を巻き上げる宗教家をみていると、ムカツクとかそういうことだ。
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生命論とか生命哲学とか、そういうやつ。
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あんなアホが威張りやがってとか。
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けど、じゃあ社会が完全に適材適所でパレート最適ばんざいHouyhnhnmsというのもやばいんじゃないのか。
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とはいえ100万で壷売ってもいいのか。天国に行けると言って。
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それは駄目。という話だな。(けれど、どこで線を引く。どう線を引く。それがまずしないといけないことだろうか。)
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こういうのはだいたい売ってる本人も天国に行ける壷だと思っているから。詐欺だと思ってやってない可能性が高いのが困るよな。それに天国に行ける壷を探している奴もいる。
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賢い消費者になれよ、というのは簡単だが、騙されずに買い物上手になるのも無理だろう。子供によくないからって、失敗しないように先回りしすぎるのは、これはよくないと思うんだよ。だからあーあ、騙されたがってるなあ、騙されるぞー、ああ騙された。と思いながら見てることもある。拝み屋みたいな同僚もいるからな。
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余談になるけど、女子大教師ディスクールってあるんだよ。似てくるんだよ。
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どうしたらいいんかと言われると困るよ。具体的に、あれはどう思うかと聞かれたら、おれはあれはええと思うよ、とかおれはあれは駄目だと思うよとか、言うけど。まあけどだいたい聞いてないしな。
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だっておれの売ってるものはなにか、それだって怪しいじゃないか。
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あんたが売ろうとしているのは何だということにもなるよな。
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おれはそのほうが気になるんだよ。
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愚痴だね。いまのところ考えてくれたからいいか、ということにしてあるんだが。