家に帰ると

SOPがソファに寝っ転がってデボネア・ドライブを読んでいた。なんだか、おれの子供時代とはあまりにも違う。自分の生活の一部と共有されているのに、なにかあまりにも遠い。
あのころ家にはいったい何があったんだろう。プラスチックでできた携帯用の小さなレコード・プレイヤーがあって、ウルトラ警備隊の歌を繰り返し聞いていたことは覚えているが、SOPが喜んで聞いているのはTei TowaのアルバムについてきたおまけのDVDだったりする。
そういえばおれは三輪車を漕いでいたが、SOPは(SOPの友達も)あまり三輪車を漕いでいない。