某月某日
mayakovからのメールに慌てて帰る。喉の調子が悪くなって、ひさしぶりにメプチン+インタール。家に帰るとちょうど二度目の吸入中だった。1ヶ月ほど咳が止まらず、いつか良くなるのかな、と思っているうちに急に悪化した。土曜は朝から病院。満員御礼。1時間半弱待つ。またまたオノンやその他のお薬のお世話になる生活に。
それにしても以前は吸入をしても、効いているのかいないのかよく分からなかったが、今回ははっきり変化が目に見える。なにかも大変霊験あらたかな感じ。

某月某日
一日中SOPと家の中で遊ぶ。興奮すると咳がでるので、あんまり興奮しないように遊ぶのだけれど、4歳児はなかなかそういうわけにゆかない。エネルギーが発散できないせいか、感情の起伏が激しい。家の中でのかくれんぼがいたく気に入った様子だったが、夕方になり暗くなってきたら、怖くなってしまったみたい。そういう意味ではまだ四歳。
買い物に行ったmayakovが帰ってきたので、ビールを買いに某マンダイに。ここにはまだ緑のエビスが売っている。うーん高いなどうしようと思っていたら、ふとジンジャー入りの発泡酒というのがあったので、物珍しさ半分で買ってみる。シャンディーガフみたいなものかと思っていたら、たんなる発泡酒。うーん、悪くはないけどよくもない。どうしても軽い感じがしてしまい、それがジンジャーの苦みと矛盾してしまう。やはり緑のエビスのほうがおいしい。いっそシャンディーガフにすれば良かったのにと思わないでもないが、そういえばとフランスで売っていた、なんちゃって中南米風ビール、デスペラードスはあれは日本では見たことないなあ。たしかテキーラかなんかが混ざった軟派な味の酒であったが、どうせ混ぜものビールを飲むのであれば、ああいうジュースみたいにしてくれたほうが、個人的にはまだまし。
ビールを買ったあとに、クーリエ・ジャポンを買いに一階の本屋に行く。万台のなかにあるこの本屋は、なんというか最果ての本屋という感じで、じっさい同じフロアにはかの有名なしまむらが入っているのだが、見事な調和を保っている。この本屋は南紀州の本屋よりも品揃えは貧しい。
絶対数ではこちらのほうが多いのだが、置いてある本の傾向が一貫している。たとえば女性誌だと他の本はあっても、装苑フィガロは置いていない。南紀州でも売っているのにだ。InRedとかはあるからなにか考えてそうなっている感じがする(FUDGEはない)。マンダイの客層に特化するとこういうことになるのだろうか。顧客は公共団地を中心とした近所の住民(おれだ)、それと車でやってくる人びとだが、たぶんこちらは、近くに二三軒あるショッピング・モール(サティや阪急やジャスコ)と客を分け合っているのだろう。
二階では100均ショップとコイン・ゲーム。昼間からおばちゃんやおじいちゃんたちが、所在なげに遊んでいる。

ところがこの本屋には、なぜかクーリエは置いてあったのでここで買うことにしていた。まあ自分の経験からすると、そういうささやかな消費行動が資本の決定になにか影響を与えたことはないのだが。

なかにはいると、おや、明らかに雑誌点数が絞られている。論壇誌などは諸君とかももう置いていない。たしか以前には置いてあったような気がするのだが・・・。クーリエはそういう扱いだったのだろうか。ちなみに、比較的スペースを取っているのは売れ筋の漫画と新書。これは南紀州よりもあきらかに多い。
かろうじてブルータスとかは置いてあるのだが、いまさらそんなもの買ってもなあと思って、何も買わずに帰る。希有なこと。ちなみに経済誌などもなくて、代わりにあるのはマネー誌やなんか。新書もそういうたぐいのものが中心。勝間なんとかとか、昔であればSAYとか、プレジデントとかビッグ・トゥモローとか、そういう人生教訓もの(さいきんはライフ・ハックというらしい)。せめてなにかの役に立っていればいいのだけれど。
仕入れ日がずれているだけかもしれないから、また見に行ってみよう。そういえばこの本屋、真夏の盛りでもここだけクーラーがかかっていなくて、店にはいるとむわっと生暖かい空気が押し寄せてきていた。もう本屋そのものがリミットにきているのかもしれない。

吸入をするようになったらSOPは夜中に起きることはなくなった。

コミュニティとともに生きるということはそれほど簡単なことではない。