祭典

は続く。毎度のことだが文章がすごいので速読できないのがつらい。それにしてもあんまり文章がひどいと、ある種の特殊技能をもっていればいいのだが、この子は大丈夫だろうかと心配になる。いままでいた分校と違って、本校は理系の子が多いのだけれど、技術者、というかある種の専門知識というのはおそらく賞味期限があるだろうから、大学で学んだ知識の賞味期限がきたあとはどうするのだろうと思うけれど生きている世界が違うので、なかなか勘が働かない。
経済というかいわゆる社会科学系の専門知識も、相対的に積み上げ型が多いとはいえ、うっかりするとすぐに賞味期限切れになるから、最後まで純粋の専門知識だけで勝負できるのは、すくなくとも100%でないことは確かだ。まあそんなに多くないのではないかと思うが、確かなことはいえない。知っている範囲でいうと文系の学者でもそういうところはあって、やはり年配のひとは、例外もあるが、純粋に学問内容だけで勝負しているわけではない。一定の質は保てたとしても、どうしてもホットなところからずれてくるし。
そうであれば、工学系とかそういったジャンルのひとたちの中年以降の人生の過ごし方というのは、いっそうシビアなものに思えるのだが、断片的には見聞きするものの、どれほど具体的な例を知っているかといわれると、ほとんどわからない。そのうちの何人かは早めに切り替えたりして公務員になったりもしているのだが。
とくに日本は科学技術立国ということで大量の予算を投下して技術者を養成してきたから、他国と比べても競争は相対的に厳しいはずだ。(それに対して文系の専門職は供給を押さえてきたから結果的に希少性が高くなっているということはありそうなことだ。)
むろんずっと技術者という可能性もあるのだろうが、ジャンルにもよるだろうけど、今時の状況からして、やはり全員ではありえないだろう。
たとえば管理職コースということであれば、もちろん以前の専門知識に加え、仕事をするなかで新たに身につけたマネージメントに代表されるいわゆるホワイトカラーの技能を飯の種にするのだろうとは思うが、全員がそうなれるとは思えない。採点をしていると、そのあたりのことが少し気になってくるのだが、締め切りのある仕事だし、ほどほどにしないとな。