NHKの問題を

今日になって知る。政治家はもうちょっとお利口になってほしい。安倍もいいところの子なんだから。どうしてああファナティックなのか。キムにしろエビにしろジョンイルがいると困るというのは、家の中では内側の理屈は通せても、外に出たときにさすがに世の中、守ることにしようとしているフィクションがあるわけだから、あんまりそれと抵触すると、結果的に当初の目的とは背反する結果になってしまう。総局長などという肩書きがあれば、多少はそういう外向きの世界の理屈をわきまえてもらわないと(先進国なんだから)まずいわけで、公務員でかつ大学というやっぱり閉鎖的な組織のありようとすごくよく似ている印象を受ける。改革とやらで外の世界と触れたとたんに、内側の理屈が通らなくなってアタフタというのはやっぱり組織のありようとしてまずかった、ということだろう。
大人で保守なんだったらクレバーにやってくれ。なんの問題も発生しない組織というのはあり得ないのだから、権力持ってる方が落ち着いてもらわないと、あんな処理をされると困る。
有名なルシャプリエ法というのがあって、街路や壁は公共空間なんだから、張り紙禁止。集会も禁止とやっちゃたわけだが、事前検閲とか、臭いにおいはもとから断て式にやるとどうしてもそうなる。ジャコバンはごめんだ。しくじったらしくじったで事後にやるしかないと、腹くくってくれ。どうしてこう肝が小さいのか。

補足。一報道機関の一記者の「偏向番組か否か」とか「こんな番組つくって流せちゃうNHKの社内ルールってどうよ」という問題と「政治家による事前検閲があったかいなか、やっていいかわるいか」という問題は同じ水準にはないのだから、報道自体の気分が悪いという人も、そのへん、秩序が大事というなら、軽重をつけた判断をしてください。大人なんだし!という雑感でした。なんか前者の議論は、残念ながら、この場合は死産してしまったのだ、ということでひとつ。
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とか何とか書いてるうちに、たまたまSOP太の調子が悪く、いつもより早く家に帰って飯を食わせていたら、NHK、件のもと総局長が出てきて全面否定の会見。否応なく事前検閲のあるなしに焦点があいそう。やっていいか悪いかについては、どうやらやっちゃダメというのは前提になりつつあるようで、慶賀の至り。あとはまあ李下で帽子は、ですな。
それにしても全面対決の様相。ぐっと掛け金は高くなった。さて朝日もコールするのか。
状況証拠はかなり怪しいのだが、複雑な顔で記憶にないという中川と、中川くんとは同席しとらんし、とほっとした顔の安部というあたり、落ち着きどころは、明暗分かれるか。
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めずらしくk島君が誘ってくれたのだけれど、こんな日に限ってSOP太の調子が悪い。気の休まることなし。k島くんごめん。
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高級住宅地の庭付き一戸建ての二階の書斎で、ワイングラスを揺らしながら「ねずみ王様は書いたものやしゃべったものよりも、blogのほうがずっといいねえ」とのShigeki(id:Shigeki)発言を某所より入手。「ほのかな悪意」!シャー!ねずみ王様は書いたものがサイコーでチュー!